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Act 16.5 「Interlude 2」


山子たち3人が、バンホを出発してしばらく。
今、3人はダンバとバンホをつなぐ街道を歩いていた。

―――そしてその街道を見渡せる、小高い丘の上。

「………いいのか?アイツ、アンタ等の計画に必要なんだろ?」
「そりゃあ勿論。」
「じゃあ、何でわざわざ解放するような真似を?
………いや。なんでわざと、勇者達と一緒に居させるように仕向けた?」


そこで、二人の男女が対峙していた。―――だが、空気はあまり良いとは言えない。

「そうだなぁ………言うなれば、荒療治かな。」
「荒療治?」
「そ。だって、いつまでも自分の役目を自覚してくれないんだもの。
―――いい加減、自覚させないとね。自分が“生贄”だってことを。」

「………左様で。まぁ、そちらさんがいいならそれでいいさ。
ああ、ところでさ。この前もらったあの剣なんだけど。」

「ああ、偽・螺旋剣?」
「そう。正直、微妙だった。他のヤツにしてくれないか?」

―――それとも、四千年前の神秘の武具ってのは微妙なモンばっかりなのか?

「まさか。伝説の鍛冶師と謳われる男の造った武器だよ?
まぁ、中には微妙なものもいくつかあるけど………。
だけど、今の時代にああいうものを造れる人がいると思うか?」

「ま、いないわな。偽・螺旋剣にしたって、あの威力は半端ない。」

くすり、と女性が笑う。そうして、眼下で道を歩む3人を見つめて、

「………さてと。それじゃ、自分はマハに帰るとするわ。」
「え?あいつ等の動向、見てなくて良いのか?」
「残念ながら、まだちょっと準備が足りないんでね。
それに、あの3人はダンバで必ず足止めを食らう。
しばらく目を離しておいても、問題ない。………それに。」

「それに?」
「―――監視役なら、自分以上に適任がいるからね。」

―――そうして。
丘の上から女性は去り、男が一人取り残される。

「………ダンバには、とっくに間者が入り込んでたわけか。
ま、それもそうだよな………。さて、オレもダンバに向かうとするか。

―――そういや、そろそろ武道大会が開かれるんだったっけ。」


そうして、残された男も去って行く。


―――ザアァ、と。
音を立てて、丘の上を風が流れていく。





Next Story...Act ?? 「一つの幸福の残骸」

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