忍者ブログ
AVANTIギルドブログです ギルメンの皆さんジャンジャン活用して下さい☆
[62]  [61]  [60]  [59]  [58]  [57]  [56]  [55]  [54]  [53]  [52
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



*****

Act 15 「大魔王、来たりて。」


絶世の美悪女こと、魔帝国が女帝 大魔王きゃを。
ぶっちゃけて言えば、ラスボスである。そのラスボスが、何故此処に―――?

「あー………。何、入れ違い?」

そんな大魔王は平然と、村人の一人に話しかけたかと思えば。
一言二言、簡単な言葉を交わした後にそう呟いた。

「まぁいいか。居るって聞いたから来ただけだし。」

………どうやら大魔王は、ここにいたmishiaに会いに来たらしい。
しかしご存知のとおり、mishiaは既にバンホから去ってしまっている。

「仕方ない。マハでも行ってこーちゃんにでも会いに………ん?」

と、次の瞬間。
山子と二ィルは、大魔王こときゃをと目が合った。
………そうしてきゃをはニッコリと笑い、つかつかと2人のもとへ歩み寄ってきた。

「………へー。今代の勇者サマか。」
「へ?山子?」
「他にだれもいないよ。………ああ、証の剣もあるんだ。
ふーん………。なるほどなー、今後に期待かな。」


そして一通り山子をしげしげと見回した後、今度は二ィルの方を向き。

「ほ、ほぇ………?」
「………本物の澪、か。それにしちゃ普通のエルフっぽいけど………。
………うん。うちのみしあの方が何倍も可愛いな!」


その瞬間、空気が凍った。

「さて、ここにはもう用ないし、マハ行くか。」
「ちょ………。」
「ん?」

くるりと向きを変え、バンホから出て行こうとするきゃを。
その後姿に、山子は………。

「ちょっと待たんかー!!」

山子は吼えた。そりゃあもう盛大に。

「確かにみしあちゃんはすごく可愛かったともさ!
だがな、だけどな!?ハッキリと言わせてもらうぞ!?」

「ゃ、ゃまちゃ………?」

そして、山子は大きく息を吸って、

「うちのにぃるちゃんも可愛いってのは聞き捨てならん!!
にぃるちゃんは………にぃるちゃんはな………!
みしあちゃんと同じくらい可愛いんじゃボケ―――!!


………空気、再凍結。しかも今度は空気のみならず、周りの人間全員凍っている。
山子以外………つまり、大魔王さえもが。

「………えーと。オイラがつっこんでいいのか、今の。」
「何だ!」
「………そこはさ、“にぃるの方が可愛い”って言うところじゃないの?」
ムリ!!どっちも可愛いから優劣つけられん!!」
………。

………もう、山子に言うことは、作者からはない。
だがしかし、一応は初対面の相手に外道っぷりを発揮するな、山子よ。

「………大変だね、にぃる。」
「………わかってくれて、ボクすっごく悲しぃょ………。」

あー、そりゃなぁ………。
そうしみじみと思ったのは、一部始終を見ていた村人たちであるとかないとか。

「………勇者ってこんなのばっかりなのか。先代と言い今代と言い………。」
「………?」

ボソリと何か呟いたきゃを。そして、大きな溜息をついたかと思えば、

「………帰る。何か疲れた………。」

と、そう言って悠然と、しかし疲労感を漂わせながらバンホを去っていった。
その後姿を見送り………しばらくしてから、二ィルはあることに気づいた。

「ぁれ?」
「ん?どうした、にぃるちゃん。」
「綾徒くんがぃなぃ………。」
「………あ、ホントだ。」

いつの間にやら、綾徒がいなくなっていた。
………きゃをに気を取られて存在を忘れていたが、一体いつの間にいなくなったのだろう。

「まぁ、しばらくしたらまたひょっこり出てくると思うよ。
………ところでさ、にぃるちゃん。」

「?なぁに、ゃまちゃ。」
「もういいの?みしあちゃんのこと………。」

綾徒のことはとりあえず、さておくとして。
大魔王が来るまで、気になっていたことを、山子は問うた。
すると二ィルは、少しだけ寂しげな表情を浮かべたが、すぐに笑顔でこう言った。

「………ぅんっ。こんなところでくじけてても、何にもならなぃから。
またみぃちゃんを探して、説得するょ!」

「そっか。………あ、じゃあまた一緒に旅できる?」
「ぅんっ、もちろん!」

そうして2人は、がしっと両手を握り合い、

「とりあえず山子、綾徒くんが言ってたシドスネッターに行くつもり。」
「ぅん、ボクも一緒に行くょ。」
「おっし、じゃあ―――」

ぐっと握りこぶしを作る山子。そして、それを空へと突き出し―――

「いざ、しゅっぱああぁぁ………つ………。」

………出発の宣言をしようとしたが、尻すぼみになってしまった。

「………。」
「………。」
「………。」

何が原因かというと、山子の目の前に出てきた人物が原因である。

「………えー、ええとー………?」
「………久しぶり、ねぇちゃん。」

それは、山子が犠牲にしたたちの為に犠牲になった、賢者ことグライヴだった。




Next Story...Act 16 「賢者再び(あ、にぃちゃん。)」

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]