AVANTIギルドブログです
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今更言うまでもないことですが、山子は“主人公”ではなく“一応主人公”です。
………なのに、そのベクトルが今回初めて崩れ去った気がします。
何故だ………。何故山子がこんなに主人公然としてるんだ………。
………全く、一体何をどう間違えたのやら。(本当にな)
*****
Act 9 「守銭奴=情報屋?」
バンホへ行く途中、(山子の自業自得で)白ヒグマの群れに襲われた2人。
矢は切れかけ、剣は耐久限界と言う窮地を救ったのは、情報屋と名乗る青年だった―――
「………で、何が目的だ。にるちゃんか。にぃるちゃん何だな?!
助けてもらって有り難いけど、にぃるちゃんはわたしの嫁だからやらんぞ!」
「いらん。善意で助けたのに何故敵視されにゃならんのだ。」
「にぃるちゃんを助ける輩は皆、下心8割だと決まっとる!!」
「「えぇー………。」」
………まぁ、そんな会話はさておいて。
「ぁ、そぅいぇばボク、“情報屋の綾徒”って知ってる!
“すっごい高値ふっかける守銭奴だ”、って!」
「マジ?え、マジで?じゃあやっぱり、救出代ににぃるちゃんを………!」
「ないから。………まぁ、あながち間違いではないけど。
でも別に、誰彼かまわずふっかけてるわけじゃないからな?
無駄に金持ってそうな奴とか、明らかにヤバい情報求めてくる奴とか。
そういう奴等から盛大にふんだくってるだけだから。」
「………おおぅ。情報屋のとんでもない実態を聞いたじぇ………。」
って言うか、イイ笑顔で言わんで欲しいぜ。
うん、ボクもそう思う………。
「………さてお2人さん。突然で悪いが、質問だ。
マハ側からこの平原を進んできてるってことは、目的地はダンバかバンホ。
予想はついているが………2人が行きたいのは、どっちだ?」
「バンホ。小悪魔mishiaに会いに行く途中。」
「やっぱりか。………残念だが今、バンホには入れないぜ?」
「「………え?」」
突然質問されたかと思えば、次はバンホには入れないと言われ。
はて一体どういうことかと、揃って首をかしげる山子と二ィル。
「お2人さんの目的である、mishiaが居るのは確かだが。
それを知ったギルドの奴等が、そこで討伐してしまおうと思ったらしくてな。
そのせいで、バンホの入り口は防護壁で完全に閉鎖されてるんだ。
逃げは勿論、援軍も呼べないように………な。」
「………ちょい待ち。バンホは今、完全に中立地帯だよな?
鍛冶の村であるあそこを押さえられると、どっちの国も困るからって。」
「ああ。だが、その協定を守らないヤツは居るんだよ。」
今現在、バンホールは山子の言った通り『中立地帯』と化している。
それは武器を製作する鍛冶師たちが、文字通りあの村に集中しているからだ。
あの村で作られ、売られる武器の秀逸度は皆様知っての通り。
故にどちらの国が押さえると、対する国は非常に困る羽目になる。
………そしてその村の所有権を巡り、戦いになることも。
それ故に、バンホールは『中立地帯』ということで落ち着いている。
国同士の争いが始まってすぐ、現在バンホを纏めてあげている―――
―――エリン最高の鍛冶師と謳われる女性が、早々に中立を宣言した為である。
故に、バンホ及びその付近での国同士の争いは、一切ご法度。
例え大魔王が出てこようが何しようが、決して戦闘行為は行なわない。
それは魔帝国もエイリフ王国も調印を行なった、確固たる協定なのである。
だと言うのに、それを破った大馬鹿が居るらしい。全く、困ったものだ。
「バンホに入れなぃんじゃ、みぃちゃんに会ぇなぃょ………。」
「ソウダッタ!ちょっと綾徒くん、その防護壁破れんの?」
「はっきり言って無理。何重にも重ねがけされてるから。
………ったく、ダンジョンと影世界以外で防護壁使えない仕様は何処いったんだか。」
はいそこ、ご都合主義には突っ込むな。
「い、今なんか聞こえたような………うん、気のせいにしておこう。
まぁそういうわけだから、正面から入るのは諦めた方がいい。」
「み、みしあちゃんを目の前にして諦めるだと………!?
ってか、それだったら尚更入らないとやばいじゃん!!
わたしの、わたしのみしあちゃんがギルドの奴等にお持ち帰りされる………!!」
「………ああうん、言うと思った。
でもそこはほら、一応ガチで戦ってるわけだから怪我とかの心配しようぜ?」
「………ねぇ、聞いてもぃぃ?」
「ん?何だ?」
「正面から入るのは諦めろ、ってことは………。
正面“以外”からだったら、バンホに入れるってことになるよね?」
ピタリ、と。
頭を抱えてうなっていた山子の不審な挙動が止まった。
「………おい綾徒くん。それ、マジか。」
「正解。正面から以外に、バンホに入れる場所が一箇所ある。」
「マジで!?それ、教えてっつーか教えろ!!」
「おっと、親切なサービスはそれで終わり。
此処から先は、情報屋と依頼人の関係だ。………嫌なら勿論、ここまでだ。」
顔を合わせる山子と二ィル。だが、すぐに綾徒の方を向いて、
「………幾ら?」
「そうだな………。“澪”に恩を売るのも悪くは無いんだが………。」
「!」
「みお………?」
「………よし、じゃあこうするか。
“澪”に恩を売る意味もあるが、今回は金じゃなくて、一つ確かめさせて欲しい。」
「澪ってのがよく分からんが………確かめるって、ナニを?」
「月並みで悪いが、この場じゃ無理だと言っておこう。
………バンホに入って、お前達の目的を達した後でいい。
その後、オレと一緒に行ってほしいところがある。そこで、話そう。」
「………ゃまちゃ。」
「分かってるよ、にぃるちゃん。
その話、受ける。山子と二ィルの名に賭けて、踏み倒さないと女神に誓う。」
「………OK。商談、成立だ。」
こうして2人は、綾徒と商談を成立させ。
綾徒の導きで、バンホに繋がっていると言う、廃鉱へ向かうことになった。
Next Story...Act 10 「廃鉱(村の中へ。)」
………なのに、そのベクトルが今回初めて崩れ去った気がします。
何故だ………。何故山子がこんなに主人公然としてるんだ………。
………全く、一体何をどう間違えたのやら。(本当にな)
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Act 9 「守銭奴=情報屋?」
バンホへ行く途中、(山子の自業自得で)白ヒグマの群れに襲われた2人。
矢は切れかけ、剣は耐久限界と言う窮地を救ったのは、情報屋と名乗る青年だった―――
「………で、何が目的だ。にるちゃんか。にぃるちゃん何だな?!
助けてもらって有り難いけど、にぃるちゃんはわたしの嫁だからやらんぞ!」
「いらん。善意で助けたのに何故敵視されにゃならんのだ。」
「にぃるちゃんを助ける輩は皆、下心8割だと決まっとる!!」
「「えぇー………。」」
………まぁ、そんな会話はさておいて。
「ぁ、そぅいぇばボク、“情報屋の綾徒”って知ってる!
“すっごい高値ふっかける守銭奴だ”、って!」
「マジ?え、マジで?じゃあやっぱり、救出代ににぃるちゃんを………!」
「ないから。………まぁ、あながち間違いではないけど。
でも別に、誰彼かまわずふっかけてるわけじゃないからな?
無駄に金持ってそうな奴とか、明らかにヤバい情報求めてくる奴とか。
そういう奴等から盛大にふんだくってるだけだから。」
「………おおぅ。情報屋のとんでもない実態を聞いたじぇ………。」
って言うか、イイ笑顔で言わんで欲しいぜ。
うん、ボクもそう思う………。
「………さてお2人さん。突然で悪いが、質問だ。
マハ側からこの平原を進んできてるってことは、目的地はダンバかバンホ。
予想はついているが………2人が行きたいのは、どっちだ?」
「バンホ。小悪魔mishiaに会いに行く途中。」
「やっぱりか。………残念だが今、バンホには入れないぜ?」
「「………え?」」
突然質問されたかと思えば、次はバンホには入れないと言われ。
はて一体どういうことかと、揃って首をかしげる山子と二ィル。
「お2人さんの目的である、mishiaが居るのは確かだが。
それを知ったギルドの奴等が、そこで討伐してしまおうと思ったらしくてな。
そのせいで、バンホの入り口は防護壁で完全に閉鎖されてるんだ。
逃げは勿論、援軍も呼べないように………な。」
「………ちょい待ち。バンホは今、完全に中立地帯だよな?
鍛冶の村であるあそこを押さえられると、どっちの国も困るからって。」
「ああ。だが、その協定を守らないヤツは居るんだよ。」
今現在、バンホールは山子の言った通り『中立地帯』と化している。
それは武器を製作する鍛冶師たちが、文字通りあの村に集中しているからだ。
あの村で作られ、売られる武器の秀逸度は皆様知っての通り。
故にどちらの国が押さえると、対する国は非常に困る羽目になる。
………そしてその村の所有権を巡り、戦いになることも。
それ故に、バンホールは『中立地帯』ということで落ち着いている。
国同士の争いが始まってすぐ、現在バンホを纏めてあげている―――
―――エリン最高の鍛冶師と謳われる女性が、早々に中立を宣言した為である。
故に、バンホ及びその付近での国同士の争いは、一切ご法度。
例え大魔王が出てこようが何しようが、決して戦闘行為は行なわない。
それは魔帝国もエイリフ王国も調印を行なった、確固たる協定なのである。
だと言うのに、それを破った大馬鹿が居るらしい。全く、困ったものだ。
「バンホに入れなぃんじゃ、みぃちゃんに会ぇなぃょ………。」
「ソウダッタ!ちょっと綾徒くん、その防護壁破れんの?」
「はっきり言って無理。何重にも重ねがけされてるから。
………ったく、ダンジョンと影世界以外で防護壁使えない仕様は何処いったんだか。」
はいそこ、ご都合主義には突っ込むな。
「い、今なんか聞こえたような………うん、気のせいにしておこう。
まぁそういうわけだから、正面から入るのは諦めた方がいい。」
「み、みしあちゃんを目の前にして諦めるだと………!?
ってか、それだったら尚更入らないとやばいじゃん!!
わたしの、わたしのみしあちゃんがギルドの奴等にお持ち帰りされる………!!」
「………ああうん、言うと思った。
でもそこはほら、一応ガチで戦ってるわけだから怪我とかの心配しようぜ?」
「………ねぇ、聞いてもぃぃ?」
「ん?何だ?」
「正面から入るのは諦めろ、ってことは………。
正面“以外”からだったら、バンホに入れるってことになるよね?」
ピタリ、と。
頭を抱えてうなっていた山子の
「………おい綾徒くん。それ、マジか。」
「正解。正面から以外に、バンホに入れる場所が一箇所ある。」
「マジで!?それ、教えてっつーか教えろ!!」
「おっと、親切なサービスはそれで終わり。
此処から先は、情報屋と依頼人の関係だ。………嫌なら勿論、ここまでだ。」
顔を合わせる山子と二ィル。だが、すぐに綾徒の方を向いて、
「………幾ら?」
「そうだな………。“澪”に恩を売るのも悪くは無いんだが………。」
「!」
「みお………?」
「………よし、じゃあこうするか。
“澪”に恩を売る意味もあるが、今回は金じゃなくて、一つ確かめさせて欲しい。」
「澪ってのがよく分からんが………確かめるって、ナニを?」
「月並みで悪いが、この場じゃ無理だと言っておこう。
………バンホに入って、お前達の目的を達した後でいい。
その後、オレと一緒に行ってほしいところがある。そこで、話そう。」
「………ゃまちゃ。」
「分かってるよ、にぃるちゃん。
その話、受ける。山子と二ィルの名に賭けて、踏み倒さないと女神に誓う。」
「………OK。商談、成立だ。」
こうして2人は、綾徒と商談を成立させ。
綾徒の導きで、バンホに繋がっていると言う、廃鉱へ向かうことになった。
Next Story...Act 10 「廃鉱(村の中へ。)」
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