AVANTIギルドブログです
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Act 4 「光輝放ちて(………オイ。)」
さて。前回、何だかちょっとヤバ気な終わり方をしたわけですが。
意識を取り戻した3人が目にしたのは、結構広めな良いお部屋でした。
「………どこだ、ここ。」
「あー………。一応、城の中にあるオレの部屋だ。」
「………にぃちゃん、ちょっとそこ直れ。なんか腹立つ。」
訂正、結構広めな良いお部屋=グライヴの私室。
広さは大体、18畳くらいである。………広い。広すぎる。
「逃げ出すぐらいだから、どんだけ待遇悪いんだよって思ってたけどさ。
結構いい部屋じゃん、にぃちゃん。寧ろちょっと憎い。」
「………まぁ確かに、部屋だけはオレ、待遇いいけどさ。
逆に言えば、いいのはそれだけだよ。それ以外の扱いなんて………。」
「………グラくん………。」
落ち込むグライヴ。慰める二ィル、完全無視の山子。
………と、その時。
「それは仕方の無いことなんだって、何度も言ったよ?
だってグラ君、前世の行いが凄く悪かったんだから………って。」
「「「!!」」」
―――意識が落ちる直前に聞いた声だと、3人が理解した。
その中で唯一、彼だけはその声の主を知っていた。
そして声のした方―――部屋の扉が、ゆっくりと開き―――
「「………え?」」
………その先の光景に、山子と二ィルは完全に固まった。
何せ、黒髪の女性が―――サンダーを詠唱済で、杖を構えていたのだから。
「Magic:Thunder―――Full Fire!!」
二ィルは射程圏外だが、山子とグライヴは完全に射程内。
問答無用でぶっ放されたサンダーは2人を直撃した。
………そしてしばらくの後、丸焦げになった人影が2人………ではなく。
「………っ。やっぱ、予想通りサンダーで来たか………!」
「………ぉい、にーちゃん………?」
丸焦げになったのは、山子だけであった。
どうやらグライヴは、間一髪でマナシールドを展開したらしい。
「おい、にぃちゃん。サンダー飛んで来るって分かってたんだよな?
そしたらそれは最初に言っておくべきじゃないのか………?」
「え、あ、いや、すまんねぇちゃん。
謝るからとりあえずその幽鬼のような表情は止め………!!」
「其処に直れえええぇぇぇ!!」
「………はいそこー、人を無視してコント始めるなー。
と言うか、グラ君いじるのは自分の特権だと主張しとく。
何処の誰だか知らないけど、そう簡単には譲らんからなー。」
山子からグライヴに雷が落ちると思われたが。
先程サンダーを撃った女性が静止を居れ、間一髪助かったグライヴであった。
………と言うか、ちょっと待てよ?
「………なぁにぃちゃん。この大和撫子的美人、誰?」
此処に来てようやく、謎の女性の存在に気づいたと言わんばかりの山子。
そして恐らく正体を知っているであろうグライヴに、そう問いかけた。
「は?誰って………ああ、そっか。知らないのか………。
うん、じゃあ教えるけど。―――その人が、魔王様だよ。」
「は?」「え?」
カキーンと、音をたてて凍る山子&二ィル。
………いや待て。ちょっっっっと待て。
「な、なぁ。魔王の名前って“輝二”だよな?」
「そうだけど?」
「よ、読み方って“こうじ”だよね?」
「おう。」
「「………女の子だよ?」」
「あー、それ昔からよく言われる。
………と言うわけで、自己紹介しようか。
―――改めてまして、初めましてお二方。
自分こと輝二、魔帝国が兵の一人、“魔王”です。」
今知らされる、驚愕の真実。………絵的には微妙だが。
「まぁ、挨拶はそれくらいにして。
―――仕事放って逃げ出すなんて、覚悟は出来てるよね、グラ君?」
「いや、あの、なんと申しましょうか!
………いい加減オレ、あの仕事やめたいなーなんて思ってて………。」
目を必死に逸らすグライヴ。………さて、何があったのやら。
「ならまず、その旨をこの魔王様に伝えるのが筋ってもんでしょう。
引継ぎもなーんも無しで出て行かれても、こっちは大迷惑なんだけどなー?」
「………ソレどう考えてもにーちゃんが悪いな!
寧ろ追っかけられて当然だと思うヨ。」
「ごめんグラくん、ゃまちゃに反論できない。」
「………うぅ………。」
▼グライヴの 味方は いなくなった!(RPG風)
「まぁそういうわけだから、牢にでも入って反省してきなさい。
で、ある程度時間経ったら、またお仕事頑張ってねー。」
「うあぁぁ悪魔ー!鬼!ロクでなし!地獄に落ちろ!」
「悪魔でも鬼でもなくて魔王ですよーだ。
後、地獄に落ちるのは魔王じゃなくて大魔王の方だから。
………ってなわけで、いってらっしゃい。ポチっとな。」
「「………え?」」
輝二は、何処からともなくリモコンを取り出し。
そして迷うことなく、ポチッとボタンを押した。
―――すると、グライヴの足元の床が消えてなくなった。
勿論、そうなれば重力に従って落下するしかない。
………グライヴの近くに居た山子も一緒に落ちてるが、そこは気にしない。
「気にしろー!ってか、なんでわたしまでー!」
「こっちのエルフの子と2人で話したいから。
えーと、山子だっけ?山子が居ると、まともに会話出来そうにないし。」
「あたぼうよ!わたしのにぃるちゃんを誰にやるものか!!」
「ぇっ。ボク、ゃまちゃのものなの!?」
「おう!!」
………最早、何も言うまい。
「この変態め。ま、兎に角邪魔だから地下牢入ってて頂戴。
話が終われば、ちゃんと出してあげるから。」
「いやああぁぁ!わたしのにぃるちゃんが奪われるー!」
「………諦めよーぜねーちゃん。
それに魔王様一応ノーマルだから、別に変なことしないって。」
「そういう問題じゃなあああぁぁ………」
………盛大に叫びつつ、地下牢へと落ちていった山子でありました。
ついでにグライヴも一緒に。
え?グライヴのついでに山子も、じゃなかったかって?
………まぁ、この場合はどっちでも良いということで。
Next Story...Act 5 「幽けき深淵の底」
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NGコーナー その1
(※話に入りきらなかったネタの残骸)
地下牢に落とされた山子とグライヴを見送った輝二と二ィル。
その後の沈黙に耐えかねた二ィルが、輝二にちょっとした疑問を問うた。
「………ぁ、あの。」
「ん?どうかした?」
「グラくんが逃げたぉ仕事って、何なのかなぁって………。」
「あぁ、サンダー発電のこと?」
「………え?」
その瞬間、思考が完全にフリーズしたと、後に二ィルは語る。
「マハが発展したのはいいんだけど、色々と開発が間に合わなくて。
特に電力は足りなくて足りなくて………仕方なくサンダーで代用中。
なのに、サンダー使えるヤツが居ないのなんのって………。
特に高ランクのグラ君に逃げられると、非常に困るわけだ。
まぁ、だからって扱き使いすぎたかなとは思ってるんだけどねー。」
「………グラくんが逃げた理由、ゎかった気がする。」
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